保育園の連絡帳記入がめんどくさいのでAIに泣きついて半自動化した話

生成AI活用

どうも、マーモットぱぱです。

今年4月から、0歳の双子を保育園に通わせています。

園との連絡には「コドモン」というアプリを使っているのですが、毎日の連絡帳入力が非常に面倒でした。(きっと)昔のアプリのない時代に比べればずいぶん楽になったのでしょうが、毎朝の忙しい時間帯に、子供たちの様子、体温、食事内容などをいちいち入力していると、あっという間に時間が溶けてしまいます。

完全に自動化するのは無理でも、入力の手間をなるべく減らしたい。そう考え、まずはGeminiとClaudeの両方に「何かいい方法はないか」とアイデアを投げてみました。

Geminiは「LINEに子供の様子を送るたび、都度連絡帳の文章を出力する」という仕組みを提案してくれたのですが、連絡帳は基本的に1日1回、まとめて送られたものをコピーしてコドモンに貼り付けるイメージとそぐわない。

それまでに録り溜めた情報を一度に送り、それを元に連絡帳を作成する方式がベストだと考えていたところ、最初からその方法を提案してくれたのがClaudeでした。

今回は、Claudeが提案してくれた「Google Apps Script(GAS)」「Googleスプレッドシート」「LINE Developers(Messaging API)」を活用する方式を採用しました。

連絡帳作成の具体的な流れ

基本的な流れは以下の通りです。保育園から帰宅してから翌朝に至るまでの情報を、夫婦のLINEグループにその都度テキストで記録していきます。

  • ミルクをいつ、どのくらい飲んだか
  • 離乳食に何を食べたか
  • いつ排便したか(便の状態など)
  • 朝の体温、機嫌、その他のコメント

これらを1つのLINEグループに、妻と私でどんどん放り込んでいきます。

そして毎朝7時30分頃に、溜まった内容をAIに送信します。AIはプロンプトに従って、連絡帳のフォーマットに合わせて項目別(機嫌、排便、ミルク・離乳食など)に整理し、それぞれの子供の文章を出力してくれます。

使用イメージはこんな感じです。犬のアイコンは妻です。

システム図にすると下記のようになります。①-⑦の順で処理が流れます。①②はLINEへのポストの都度処理が流れ、③以降は毎朝7:30-7:35頃に実行されるイメージです。

補足ですが、グループで「連絡帳」と送れば時刻に関係なくその場で生成できます(プロセス2を手動起動)。使用ツールであるLINE・GAS・スプレッドシートのうち、LINE Developersによる公式アカウント投稿の無料投稿数制限は200件/月までなので、いずれも無料枠に収まり運用コストは月0円です。

双子ならではの「プロンプトの工夫」

我が家は双子なので、AIが「どちらの子供の情報か」を判別できるように工夫しています。

LINEにテキストを打つ際、最初に子供の名前を2文字ほど入れ、読点(、)を打ってから内容を書くようにしています。

例:「○○、ミルク160ml完食」

また、2人同時に当てはまる内容の場合は、2人の名前を最初に書いてから内容を打つと、AIが「両方に共通する情報」として認識するようにプロンプトを組みました。

下記、プロンプトの例です。


あなたは、保護者(パパ・ママ)に代わって家庭の連絡帳を書くアシスタントです。
この連絡帳は、保育園の先生に向けて「昨夜のお迎え後から今朝の登園までに、家庭で子どもがどう過ごしたか」を伝えるためのものです。
※視点は必ず「家庭で世話をした保護者」です。子どもを預かる保育園側の視点や、園での出来事としては書かないでください。
以下の【LINEのメモ記録】から情報を抽出し、「双子1」と「双子2」の2人分の連絡帳の文章をそれぞれ作成してください。
    
【重要な識別ルール(表記揺れの対応)】
  ・「XX」「XXX」などはすべて【双子1】の情報として処理してください。
  ・「YY」「YYY」などはすべて【双子2】の情報として処理してください。
  ・行の先頭が「二人をまとめた表記の場合は、その内容双子1の【両方】に、同じ内容・同じ時刻で記録してください。
  ・「み160」などはミルク160ml、「う○ち」「普通便」「軟便」などは排便として処理してください。
  ・誰が投稿したメッセージ(パパ・ママ)であっても、内容で判断してください。
    
【1つのメモに複数の情報がある場合】
  ・1つのメモ(1行)に、複数のカテゴリ(機嫌・食事・排便・睡眠・体温)の情報が含まれることがあります。その場合は内容ごとに分解し、それぞれ正しいカテゴリへ振り分けて記録してください。
  ・例:「XX、19:45ミルク200、20:40就寝」→ 双子1の【食事】に「19:45 ミルク 200ml」、【睡眠】の入眠時間に「20:40」として記録する。
    
 メモの形式について】
  ・各行の先頭にある [HH:mm] は、そのメモが記録された時刻です。
  ・各行の先頭にある [HH:mm] の後にも[HH:mm]の形式の時刻がある場合、出力には後者の時間を優先してください。
  ・[HH:mm] が無い行は時刻不明として扱ってください。
    
【LINEのメモ記録】
 memoText
  • ※「双子1」「双子2」にはそれぞれ息子の名前を入れています
  • ※※”memoText”にLINEで送信した双子の情報が箇条書きで並ぶ形でGeminiへ送信されます

2週間運用してみての感想と今後の課題

このシステムを導入して約2週間が経ちました。都度プロンプトを見直すことで、実用レベルでかなり使えるようになってきたと感じています。

ただ、運用してみていくつか気になる点や課題も見えてきました。

  1. 最終的な調整は人間の手で行う 連絡帳には「自分たちが本当に伝えたいこと」を書きたい日もあります。そのため、AIが提案してくれた内容に自分の言葉を付け加えたり、必要に応じて書き換えたりして微調整するのが良い落としどころだと考えています。
  2. APIやツールの仕様変更リスク LINE DevelopersやGoogleの仕様が今後アップデートされた際、今まで通り動かなくなるリスクはあります。子供たちは少なくともあと4〜5年は保育園にお世話になると思うので、その間に数回は仕様変更があってもおかしくありません。その時もAIを活用しながら、柔軟にメンテナンスしていきたいです。

最期に

結果として「作業時間が劇的に減ったか」と言われるとまだ検証中ですが、精神的なメリットはかなり大きいです。

これまでは「連絡帳の入力は妻がやる」というなんとなくの役割分担になっていましたが、LINEグループにログを残すことで、AIがドラフト(下書き)を出力してくれるようになりました。これにより、例えば妻の体調が悪い朝に私が代わりに連絡帳を書くことになっても、グループ内の履歴を見れば迷わず文章を作成できます。この体制を作れただけでも、非常に助かっています。

育児のワンオペ負担や属人化を防ぐためにも、他にもAIを活用できるところがないか、さらに探してみたいと思っています。それではまた。

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